一式工事と専門工事について

一式工事と専門工事について

建設業許可は全部で28種類あり、その中で2つの一式工事と26の専門工事に対応した業種があります。

 

それぞれの内容や一式工事の許可を得ている場合に、どのような工事を請け負えるかについて説明していきます。

 

 

一式工事とは

一式工事は、総合的な企画、指導及び調整の下に土木工作物又は建築物を建設する工事です。

この中には、複数の専門工事の組み合わせで構成される工事があります。

例えば、住宅の工事であれば、左官工事、電気工事、屋根工事、大工工事等を組み合わせた工事も含まれます。

 

なお、単一の工事であっても、工事の規模、複雑性等からみて個別の専門工事として施工することが困難なものも含まれるとされています。

 

 

専門工事とは

専門工事は、電気工事、左官工事、屋根工事などの工事内容の専門性に着目して区分された個別の工事種類で、

一式工事とみられる大規模な工事、複雑な工事等を除いたものです。

 

 

専門工事と一式工事の許可

建設業の営業に必要な許可の業種は、請負契約の内容により判断されます。

許可を必要としない「軽微な建設工事」を除いて、個別の専門工事の請負であれば、

その工事に対応する専門工事の許可が必要であり、一式工事の許可では工事を請け負うことができません。

 

なお、一式工事を請け負った場合には、通常、一式工事の内容に個別の専門工事が含まれていますが、

その施工にあたっては、それぞれの専門工事に対応した技術者の配置が必要となります。

 

例えば、「外壁の塗り替えをして欲しい」と頼まれたとします。

この場合、あなたの会社が一式工事の許可しか持っていない場合は、請け負うことができません。

 

それでは、以下でもう少し詳しく説明していきます。

 

 

建設工事に許可を受けていない専門工事が含まれる場合

専門工事を請け負う場合には、原則として、工事の種類に応じた専門工事業の許可が必要ですが、

一式工事の許可業者が一式工事として請け負う工事の中に専門工事が含まれている場合は、

その専門工事の許可を持たなくとも施工することができます。

 

この場合は、次のいずれかの方法により施工することが可能です。

(ただし、当該専門工事が「軽微な建設工事」に該当する場合を除く)

 

①専門工事についての主任技術者の資格を持っている者を専門技術者として配置する

(※受注した一式工事の主任技術者や監理技術者がその資格を持っている場合は兼任しても良い)

 

②その専門工事について建設業の許可を受けている専門工事業者に下請負させる。

 

 

附帯工事について

また、建設業者は、許可を受けた建設業に係る建設工事を請け負う場合には、

当該工事に附帯する他の建設業に係る建設工事を請け負うことができるとされています。

この場合の工事の施工についても、上記と同様に取り扱われています。

この附帯工事には、次のようなものがあると考えられています。

 

①主たる建設工事を施工するために生じた他の従たる建設工事

(例)建築物の改修等の場合の電気工事の施工に伴って必要を生じた屋根工事、

建具工事の施工に伴って必要を生じた内装仕上げ工事、左官工事など、

主たる工事に関連して余儀なく施工することが必要とされるもの

 

②主たる建設工事の施工により必要を生じた他の従たる建設工事

(例)屋根工事の施工に伴って必要を生じた塗装工事、

管工事の施工に伴って必要を生じた熱絶縁工事など、

主たる建設工事の機能の保全や能力を発揮させるもの

 

★ポイント

・建築一式工事、土木一式工事の中に他の専門工事が含まれているときは、

一式工事の技術者とは別に、その専門工事について主任技術者の資格を持つ専門技術者を置く必要がある。

・専門技術者を置くことができない場合は、専門工事業の許可業者に下請させる必要がある。

 

 

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