建設業で起業をする前にお金について学んでおこう

建設業で起業をする前にお金について学んでおこう

お金はもっとも身近なツールでありながら、お金をどう使うのかを学ぶのは意外と難しいものです。

建設業は昔からお金に関してはドンブリ勘定が当たり前の業界です。

かつて日本が高度成長期であったときには、どんどん市場規模が拡大していったわけですので、普通に仕事をしているだけで、事業規模も拡大していきました。

ところが、現在の日本では、人口減少にともない市場規模も減少傾向にあります。

事実建設業者も廃業する業者が多数に上ります。

そんな中で、従来からのドンブリ勘定では、なかなか経営は上手くいかないでしょう。

そこで新たに建設業を起業する人には、できるだけお金の知識を得て企業をして頂きたいと思います。

ただし、あくまでも社長になるのであって、お金の専門家になる訳ではありませんので、そこは気を付ける必要があります。

社長が身に付ける知識は広く浅くであって、狭く深い知識の勉強は専門家に任せれば良いのです。

その点は肝に銘じて最低限の知識とを得ることを考えましょう。

良く勉強というと資格と取得するというようなことを考える人も多いのですが、資格の取得に時間を使っていては、遠回りであるということを知っておく必要があります。

資格の取得は、あくまでも勤め人に有利になるだけであって、社長になる人には必要ありません。

建設業で独立するのであれば、建設業許可申請時に必要となる専任技術者になるための資格と、経営事項審査で評点アップとなる建設業経理士くらいで十分でしょう。

それでも資格の取得がしたい人もいます。資格の取得が好きな人は止めませんが、起業取得後の実務に時間を割かなければならない時は資格取得の勉強は控え、会社の経営が軌道に乗り、ある程度人に任せられるようになってから勉強するのが良いでしょう。

さて、その様な訳で、お金の勉強をするからといって、ファイナンシャルプランナーの資格を取るなどというようなことは決して考えないで下さい。

お金の勉強は必要な時に自分で調べられる最低限のスキルと、深い知識を学びたい時に相談できる専門家を見つけておけば良いでしょう。

では、必要なお金の知識とはどのようなものかを見ていきましょう。

1.帳簿の知識

これは、建設業を起業するときに取っておいてもらいたい2つの資格の中にある

・建設業許可申請の経営業務管理責任者になれる資格

・経営事項審査の評点アップとなる建設業経理士

のうち、2番目の建設業経理事務士の資格取得の勉強によって得られます。

建設業で起業することを目指すのですから、将来経営に有利となる資格は取得することをお勧めします。

さらに、この資格の取得を通じて、帳簿の知識がつき、創業当初の確定申告などの作業がスムーズになります。

また、申告を税理士などに任せた場合でも、最低限の知識がなければ、税理士の話を理解することができません。

お金の流れを完全に社員や税理士に任せるのではなく、自分でもしっかりと理解できるように勉強しておきましょう。

2.創業融資の勉強をしておく

創業融資は、創業時にしか申請できない融資制度です。

創業者支援の意味合いがある制度ですから、当然有利な融資制度となります。

創業時にはできるだけ自分でお金を貯めて欲しいと思いますが、お金も借りてほしいと思います。

お金を借りて返していく事で、お金に関する信用を得ることができるからです。

経営していくと、お金を借りる必要があるときが出てきます。

そのような時に、お金を借りて返している実績を積んでいると次の融資を得るのが有利となります。

ですから、創業時には創業融資を利用してもらいたいと思います。

これにより、お金を借りて経営をする感覚をつかんでもらいたいのです。

3.補助金・助成金の勉強をしておく

建設業にはたくさんの補助金・助成金があります。

これらは、返さなくて良いものも多く、この知識があるかないかだけで、お金がもらえるかもらえないかが決まります。

これは黙っていてもらえるものではなく、自分で申請して始めてもらえるお金です。

つまり知っているかいないかで決まるのです。

また、これらの補助金・助成金は各自治体で運営されている物もあり、こまめにチェックしておく必要があります。

この細かさゆえに専門家と言えども、全容を把握するのは困難です。

だからこそ専門家任せにするのではなく、自分で把握できるよう勉強しておきましょう。

4.会社の固定費を把握しておく

創業当初は特に会社の固定費を把握しておく必要があります。

固定費を把握し、できるだけ小さくする努力をしましょう。

また、固定費を小さくするための努力は、会社員時代からしておいてほしいと思います。

会社員時代から、固定費を小さくし、創業時のお金を貯めておいて下さい。

固定費を小さくできれば、資金ショートのリスクを最小限にできます。

是非とも質素倹約が癖になるように、努力をしておいて下さい。

まとめ

お金に知識は、これからの建設業の社長には絶対に必要な3つの知識の一つです。

3つの知識とは、

1.お金に関する知識

2.仕事を獲得するため知識

3.建設業許可申請と経営事項審査についての知識

これらの知識のうち、仕事を獲得するための知識と並んで、お金に関する知識と並んで大事なものです。

言わば、

・仕事を獲得するための知識はお金を稼ぐための知識

・お金に関する知識は資金の無駄な流出を防ぐ知識

・建設業許可申請、経営事項審査に関する知識は建設会社を発展させていく知識

と説明すれば分かりやすいでしょうか。

是非とも、これらの知識を広く浅く得るための勉強をして頂ければと思います。

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